今回の動画は呼吸に意識を向ける基本のマインドフルネス呼吸瞑想です。瞑想を初めて行う人やまだ実践に慣れていない初心者の方に向けた説明の多い誘導瞑想となっています。
初めて瞑想する人の多くが感じることは、自分の心がいかにコントロールが効かずに彷徨いやすいのかということ、そしてそれに対して否定的な評価を下すことからくるフラストレーションです。「瞑想がうまくてできない」と感じて瞑想をやめてしまう理由になっていることも多いと思います。ですが、瞑想中に思考を抑圧したり出てこないようにする必要はありません。
心が彷徨う事は心の性質であり、何度心が呼吸から離れても、それはマインドフルネスにおいて失敗ではありません。マインドフルネスの目的は起きている事に起きている時に気付き価値判断を加えない穏やかな「気づき」を育てることです。ですから、呼吸から注意が離れたことに気づいたら、なるべく早く思考に囚われたことに気づき、ただ優しく誘うように呼吸に注意を戻します。
心が彷徨っていたことに気づき戻ってくる時、その瞬間心は「今ここ」にありマインドフルである瞬間で、喜ぶべき瞬間です。その瞬間に「気づき」の力が育まれています。瞑想の実践を重ねていく中で、自然と心が彷徨う頻度が減り、思考と思考の間にある純粋な静寂の時間が増えていきます。